一人で遠出して突然財布をなくしたりして、帰るお金がないなんて経験をしたことがありますか?そんな時頼れるのは誰でしょうか?見知らぬ人にお金を貸してもらうことはかなりハードルが高いですよね。
大人であれば一番はじめに思いつくのは交番ではないでしょうか。財布を落としたら交番にまず行くというのもありますが、交番なら何とかなる「交番でお金を借りる」と思いつくのではないでしょうか。
では、子どもならどうでしょう?何歳位なら「交番でお金を借りる」なんていう発想ができると思いますか?ちょっと考えてみました。
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目次
絶対に交番でお金は借りることは出来るのか
まず、子どもにしても大人にしてもそもそも100%お金は貸してもらえるのでしょうか。警察、おまわりさんの人柄によっては貸してもらえないなんてこともあるんでしょうか。
警察、おまわりさんになるような人は誰でも正義感があって市民の見方、いつでも市民を全力で守り、助けたいと思っているのであれば、電車賃程度貸してくれるのは当たり前と思いますよね。でも、昨今のニュースを見ると疑いもなくそうは思えないような気がします。なので大人であっても交番で道を聞くのも躊躇してしまう何て人も少なくないのでは。何かお金を借りるのに法的拘束力でもあればいいなと思ってしまいます。
何と何とちゃんとそういうものがあるのです。公衆接遇弁償費という制度があるのです。1000円という上限はありますが理由があれば交番でお金を借りることができます。
この制度、結構ちゃんとしていて借りられる金額と理由も定められています。理由としては、色々ありますが財布の盗難にあって帰りの交通費がないとい場合も含まれています。
なので、子どもでも電車で一人で出かけたりして電車賃の入った財布を落としてしまったりしたら。もちろん、交番でお金を借りることは出来るわけです。警察、おまわりさんの方では断ることは出来ないということになりますね。
子どもは交番でお金を借りるという発想ができるか?
交番でお金を借りることは制度上出来る。交番の方では断ることは出来ないということは分かりました。
でも、もしも子どもが突然財布を落としてしまって交番でお金を借りるという発想が出来るかということは別の話です。可能なことでもそういう発想すら出来なければ交番でお金を借りるということは成立しないのです。
幼児は自分で思いつくということは難しいでしょう。警察、おまわりさんというと「カッコいい人。正義の味方」とかそういうイメージは持っていることは確かでしょう。白バイに乗った警官を見かけたら大注目して大きな声で「おまあわりさん」と手を振ったり声をかけたりする子は多いです。
レンジャーの一人みたいな感覚に近くあまり身近ではないかもしれません。交番におまわりさんがいることを知っていても行けば何か助けてもらえるとは思わないでしょう。
小学生はどうでしょうか、公園なんかで子供だけで遊んでいて小銭を発見して皆で交番に届けたとかいう話はよく聞きます。お金のことで少し交番やおまわりさんが関係していることは小学校低学年くらいからは分かってきていることは確かでしょう。高学年位になれば、自分が財布や大事なものを落としてしまったら交番に友達同士で行って見るなんてことが出来る子も増えて来ます。
なので、もしも一人で遠出しなければならずその先で財布を落としてしまったなんて時に何とか交番でお金を借りるという発想が出来てちゃんと電車に乗って帰ってくるなんて子も中にはいるでしょう。
でも、ここにも個人差があることは間違いないです。その発想が小学校低学年で出来るか、高学年でできるか、中学生でもできないかという話です。
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どうすれば子どもが交番でお金を借りると言う発想が出来るようになる?
では、どうすればそいういう生きる術というか生きていくために必要な発想が出来るかということを考えてみましょう。
まずは、社会の仕組みというかそういうのを理解しているかということはあるでしょう。学校の授業の社会科の時間なんかでも警察の役割みたいな所で習うかもしれません。でも、細かい交番でお金を借りることができるなんてことは、やはり親が教えていくということが大事になってきます。
幼児が警官をレンジャーのように慕っているころなんか恰好の教育の機会になるでしょう。「おまわりさんは交番に行くといるから、何か困ったことがあったら助けてもらえるんだよ」とかそんな簡単なところから警察の役割について少しずつ教えて行くというのは自然な学習になるでしょう。
小学校に上がったら学校の授業もありますが、実際に経験しながら交番の役割について知っていくといのがいいでしょう。拾ったお金を届けたなんて時に交番は「お金を届けることも出来るけど、お金がないときに、交番でお金を借りることもできるんだよ」とか小出しに教えて行くのです。
お金を拾って届けたというインパクトのある記憶と一緒に交番でお金を借りることができるということも脳裏に刻み付けられるでしょう。
交番でお金を借りた体験談を紹介
私は大学生の時、アンケートの回収のアルバイトに知らない地域に電車で行きました。その頃はまだGoogleマップなんてものはなく(携帯電話も普及していませんでした)、看板や地図を頼りに家を見つけてアンケート用紙を渡して書いてもらって回収するという過酷な仕事でした。
アポがあるわけではないので怒鳴られて追い返されたり全部回収し終わった時には心身ともにボロボロの状態でした。
そして、帰ろうと駅に行くと電車賃が足りないことが分かりました、隣の乗り継ぎ駅まで歩けば帰ることが出来るという計算だったので歩いて行くと大きな川があってかなり大回りしないと隣駅までは行けないことが分かり、もう日が沈みかけていて途方に暮れてしまいました。
その時交番の前に20代位のおまわりさんが立っているのが見えました。躊躇なく近づいて事情を話すと足りない分のお金を貸してくれました。家から遠い場所だったのでいつ返せばいいのかという思いがよぎり「ここは、いつ開いているんですか」なんて質問をしていました。
そうすると、おまわりさんが「自分たちは24時間ここでやっています」と答えたのです。「あー、私は何てバカなんだろう」と恥ずかしくなったのを覚えています。そうか、交番は店じゃないから閉まるとかそういうのはないんだと改めて気づいたのです。気が動転していたというのもありますが思い返すと笑われてしまう会話でしたね。
でも、無事にお金を借りて家に帰ることが出来て、お金は後日返しに行きました。
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まとめ
たまたま何人かの中学生に「もしも遠くに一人で来ていてお金がなくなってしまって帰って来れないなんて状況になったらどうする?」と聞いてみたら「分からない」と答えた子が何と多かったことか。びっくりでした。
学校の勉強ができても、生きる力というか生きる術が体得できていないというのは実際のことなのではと思います。
公衆接遇弁償費という制度というのがあり、1000円までは交番でお金を借りることが出来るということは、家庭でも段階をつんで教えていくことは大事なことです。私のようになった時には少なくともちゃんと帰れるようにはなっていてもらいたいものですね。