離乳食が始まった頃、赤ちゃんにどのような食材をどう与えていくのか悩みますね。
卵は離乳食作りに使いやすい食材ですが、一方で卵アレルギーである可能性もあり気になりますよね。
いつから与えても良いのでしょうか?
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目次
卵はアレルギーの心配があるから慎重に
卵は完全栄養食と言われるほど栄養バランスの取れた食材です。ですが0歳、1歳の赤ちゃんにはアレルギーが出やすいため、与え方は慎重になる必要があります。
卵アレルギーは卵白に含まれる「オボムコイド」という成分が引き起こすことにより起こります。このオボムコイドは卵黄にはほとんど含まれていません。
卵アレルギーは軽度な症状だと、痒みや腫れ、湿疹など、ひどい場合には呼吸困難、意識障害などがあります。
そのため不安で与えたくないというママもいるかと思います。ですが除去をすることによって完全に避けることができるわけでもありません。少しずつ食べていくことで体が卵を受け入れて症状が出にくくなるものです。
【子供に卵を与えるためのポイント】
・あまり急いで与えすぎない
・一度に量を多く与えない
・卵黄よりも卵白の摂取は遅らせる
・完全に加熱した状態のものを与える
といったことが大切です。
不安な場合はアレルギー検査をしてみる
親が小さい頃卵アレルギーだった場合や、赤ちゃんの乳児湿疹がひどいなど気になる場合には、アレルギー検査をしてみましょう。
赤ちゃんから採血して食物アレルギーを調べますので、卵を与える前に小児科やアレルギー外来などで調べてもらっても良いですね。
根拠もなく自己判断で卵を避けるよりは、病院で確認して、それから慎重に食べさせるのが一番です。
アレルギー検査は、地元のお医者さんに総合病院への紹介状を書いてもらい、紹介状を持っていくと安く検査をしてもらえます。(紹介状なしの場合は、私の近くの病院だと5,000円の初診料が発生してしまいました。)
離乳食後、いつから卵を食べられるの?
離乳食が始まったゴックン期と言われる頃は、食物アレルギーが出やすい心配があります。
始めるのはモグモグ期と言われる7~8ヶ月頃です。特に初めての1口は一番不安がありますので、平日の午前中、昼間などもしもの時に病院に行きやすい時間帯を選んでください。アレルギーは摂取してから30分から2時間以内に症状が出るからです。
まずは卵黄だけしっかりと加熱した状態で離乳食に使います。アレルギーは生に近いほど出る可能性が高くなり、加熱するほどにリスクが下がります。
卵白はオボムコイドが多くアレルギーが強く出やすいので除去して卵黄だけ使いますが、卵黄と卵白を完全に分けるためには20分程度加熱したかたゆで卵にすることがおすすめです。
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卵はどれだけ食べていいの?
卵は様子を見ながら1口ずつ始めて、焦らずに少しずつ食べさせていきます。最初の1口は小さじ1/2程度が目安意です。
卵黄の離乳食が始まって1ヶ月以上経過して、1回に卵黄1/2個程度が食べられるようになったら、次は卵黄に卵白が少し混ざった離乳食を始めます。それで問題がなければ、9~10ヶ月頃から少しずつ全卵の離乳食を始めます。
たんぱく質なら卵以外に大豆食品や魚などからも摂取できます。もし卵アレルギーで除去する場合には、他の食材から摂るように心がけて下さい。
子供が卵アレルギーだったら市販品にも注意が必要
卵アレルギーがあることが分かった場合、市販品の購入に気をつけて下さい。
赤ちゃん用として販売されているおやつ類は、低年齢の子を対象としていると卵を使っていない商品もたくさんあります。
離乳食は対象月齢が書かれていますが、低月齢向けでも卵が含まれている商品もあります。しっかりと確認してから購入してくださいね。
加工品などを使って離乳食を作る時には、製品に卵が配合されていないかも確認して下さい。
卵アレルギーは年齢と共に改善する?
0、1歳の子に多い卵アレルギーですが、いつまでも卵が食べられないというわけではありません。年齢があがるにつれて症状が改善して、少しずつ食べられるようになります。
もし病院で卵アレルギーが分っても、一生食べられないというわけではありません。赤ちゃんの頃に診断されていても、3歳で4割程度、6歳で8割程度が食べられるようになります。不安があるのなら病院相談しながら少しずつ進めていきましょう。
総合病院では日帰りや入院しての除去を行っています。アレルギーのある子どもに卵を食べさせるのに不安のある方は、実際に病院で卵を食べさせて慣れさせていくこともできますので、詳細はお住まいの病院に問い合わせてみてくださいね。
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まとめ
卵の与え方は難しく色んな考え方がありますので、いつから始めたら良いのか迷ってしまいますね。
心配なら病院でアレルギー検査をすることと、焦らずゆっくり少量を食べさせていくことが大切です。
もしアレルギーが分っても、卵アレルギーは成長とともに改善することが多いです。あまり心配しすぎないで下さいね。