1才を過ぎた成猫にどんなキャットフードを食べさせたらよいのか迷われていませんか。
本記事では成猫へ与えるキャットフードの選びかたについて紹介しますね。
目次
成猫のキャットフードの7つの選び方のポイント
食事は健康を保つうえで大切なものです。猫の健康を保つためにも普段与えるキャットフードの選び方が重要です。
仔猫と成猫では必要とする栄養素が違います。ここでは成猫のキャットフードの選び方を紹介します。
キャットフードの表示区分
猫に与える市販の食事には、「総合栄養食」「おやつ(間食)」「その他の目的食」など表示区分がされています。
総合栄養食
総合栄養食は、猫に必要な栄養素がバランスよく含まれていて、総合栄養食と水を与えていれば健康を維持できるフードのことです。普段の食事では総合栄養食を与えます。
おやつ(間食)
おやつ(間食)は、しつけやご褒美、猫とのコミュニケーションを目的としたフードです。適量であれば問題ありませんが、与え過ぎは肥満につながります。1日の摂取カロリーの20%以内に抑えることが望ましいです。
その他目的職
その他の目的食は、特定の栄養素やエネルギーを与えるためのフードです。嗜好増進などの目的で与える「一般食・副食」、特定の栄養素の調整やカロリー補給が目的の「栄養補助食」などと表示されています。
動物性タンパク質が豊富
猫はもともと肉食動物だったといわれています。そのため、猫には動物性のタンパク質が必要です。植物性タンパク質と動物性タンパク質では、アミノ酸バランスや消化吸収率が違うので、猫にとっては植物性だけに偏ることなく動物性タンパク質を与える必要があります。
動物性タンパク質としてキャットフードに配合されているものは魚や肉です。こういったものが豊富に配合されているキャットフードを選びます。
グレインフリー
グレインとは、米、小麦、トウモロコシなどの穀物のことです。
もともと肉食動物であった猫は穀物をうまく消化することができません。食べたものは体内の酵素によって消化されるのですが、猫は穀物を消化する酵素を多くは持っていないのでうまく消化できないのです。
うまく消化をできないとうまく吸収することもできず、口から摂取しても体の栄養にはなりません。また、未消化のタンパク質ができてしまうとアレルギーを起こすことがあります。
グレインフリーのキャットフードは猫の消化に負担をかけません。穀物の配合量が少ない代わりに魚や肉のタンパク質を多くしているようです。魚や肉の配合量が多くなれば、猫にとって必要な動物性タンパク質をしっかりと摂ることができます。
ヒューマングレード
鶏の骨や羽など人間が食べることができない素材がキャットフードに混入していることがあります。
あなたは人間が食べられないようなものを猫に安心して与えられますか?
ヒューマングレードのキャットフードは、人間が食べられるような原料を使用したフードのことです。こういったキャットフードは安心できる原料を厳選して配合し、安全管理のしっかりとした工場で製造されています。
無添加
キャットフードには想像以上に添加物が配合されています。香料、着色料、酸化防止剤などさまざまなものが含まれているのです。
香料や着色料は栄養になるものではなく、猫の健康管理にとってなくてもいいものです。
また、人工の酸化防止剤の中には発がん性が指摘されるものがあり、長期間猫に与えることに心配があります。
酸化防止剤はキャットフードの品質を維持するために必要なものなので、人工のものではなく天然の酸化防止剤を使用しているものを選びましょう。マリーゴールドなどの植物やビタミンEが酸化防止剤として配合されることがあります。
添加物の確認方法ですが、パッケージの原料を見るとわかります。よくわからない名前が記載されていたら添加物の可能性があります。無添加のものならその旨が表示されていると思うので確認してください。
猫が好んで食べる
猫の健康に配慮して選んだキャットフードでも食べてくれなければ意味がありません。
猫は嗅覚が発達しているので匂いで食べ物を判断します。好む香りは猫によって違い、天然の香りを好む猫がいれば、香りづけされているものを好む猫もいます。
食いつきは与えて見ないとわからないので、まずは少量サイズを購入して猫の食いつきを確認してみるとよいでしょう。
また、食感の好みもあります。成猫は固いものでも無理なく食べることができますが、高齢になると柔らかいフードを好むなど、年齢によって食感の好みは変わります。
カルシウム・リン・マグネシウムのバランスがよい
猫がかかりやすい病気の一つが尿路結石です。尿路結石ができる原因の一つがキャットフードに含まれているミネラルなのですが、カルシウム・リン・マグネシウムのバランスがよければ尿路結石の予防につながります。
理想のバランスは、カルシウム・リン・マグネシウム=1.2:1:0.08です。カルシウムとリンは骨を作るために必要ですが、カルシウムが多いと尿路結石原因になったり他のミネラルなどの働きを阻害します。
リンが多いとカルシウム低下によって骨がもろくなります。尿路結石は猫がかかりやすい病気なので気をつけましょう。