幼児に英会話を習わせるような英語の早期教育について意味ないんじゃないかという噂が飛び交っているのを見かけます。
某有名人のテレビ番組での言動が起爆剤になったようですが、幼児の英会話が意味ないのかどうかを大勢が考えることになった良い流れだと私は思います。
2020年の教育改革で英語教育の内容も変わります。小学校でも英語の本格的な授業が始まること、また内容も長いこと日本の学校の英語教育では軽視されてきたスピーキングやリスニングを重視したものになります。
実際に外国人と向き合ってバンバン使える英会話スクールで習うのと同じ内容が中心になるということです。それを目前に小学校前の幼児が英会話を習うことが意味がないなどと言い切れるはずがないことを順を追ってお伝えしたいと思います。
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幼児には英会話が意味ないんじゃないかと言われる理由
幼児に英会話を習わせても意味がないんじゃないかと言われてしまう理由は確かにあります。
まだ、日本語もままならない、日本語の語彙でイメージしたり表現したり伝えたりすることが出来ていないのに、英会話を習って英単語や英語の挨拶なんかを教え込まれることで頭の中が混乱してしまい、子どもの言葉などの知的な発達にとって意味がないではという事が一つの理由です。
言葉を理解したり書いたり話したりする中心になる言語中枢は左脳にありますが、言語中枢が充分に発達するまでは無意識のうちに右脳で言葉を処理している段階です。
イメージしたり会話もできますが未熟なものであることは間違いありません。利き手が決まってくるころに左脳で意識的に言葉を操作して考えたり話したりできるようになれば、左脳の言語中枢がしっかり働くようになってきたと言えるでしょう。
この右脳から左脳への移行段階とかで英会話をやることが、どれだけの意味があるのか、意味ないんじゃないかと考える人がいてもおかしくはありません。
なかなか日本語で理解したり話したりできない子だと英会話が言語中枢の発達の邪魔をしてしまうんじゃないかとさえ思えて来ます。
では、発音に関してはどうでしょうか?聞き取ったりきれいに発音したりって所ですね。
まさに、今回の教育改革で力を入れようとしているリスニング、スピーキングに通じる内容です。
1歳前くらいまでは母国語かどうかに関係なくあらゆる言語のあらゆる細かな発音を聴き分ける能力が誰にでもあります。RとLの聴き分けとかですね。その頃を過ぎると母国語の発音を区別できるようになって、それ以外の発音の聴き分けは淘汰されてしまいます。
発音の聴き分けは出来なくなっても、真似することが好きで進んでする幼児期は英会話を習いに行けば、ネイティブの先生の発音を真似して上手に発音できるようになることは間違いないでしょう。
これを意味ないじゃないと言うのは、この頃やったって東大に入ってからやったって出来るでしょってことで言われているようですね。
確かに英会話スクールなんかで、恥じらいとかもなくネイティブの先生の発音を真似してどんどんきれいな発音が身についていくということはあるでしょうが、東大生なんかはネイティブの発音を真似することでも持ち前の集中力と容量の良さで練習し簡単に出来てしまう。だから、幼児期にあえて英会話を一生懸命やる必要はない意味ないとなっているようですね。
それよりも、もっと幼児に教えること覚えさせるべきことがあるでしょってことのようですね。集中力とか容量の良さそっちを教えてよってことなのでしょう。
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幼児に英会話を習わせることに意味はないのか?
確かに幼児はまだ算数や国語など勉強をスタートするにはふさわしくない時期です。
言葉の発達とか認知の発達が追い付いていないからです。そんな中で英会話だけスタートさせることに意味があるのか?意味ないんじゃないかという話になりますが「幼児に英会話を習わせる意味はあります」と始に断言しておきます。
親にお金と労力に余裕があるならぜひ英会話をなるべく早い時期から習わせるべきです。
この習わせるべき理由はきれいな発音が出来るようになること、聴きなれることはもちろんのことですが、一番の理由は違う言語、文化への抵抗感をなくして行くことです。ネイティブの先生と英語で関わることこそが貴重で有意義な体験なのです。
幼児の時から自然に英語に触れていること、ネイティブの先生とのコミュニケーションを通して異文化に関わっていること。このことだけでも、英会話を習う意味は十分にあるのです。
年齢が上になればなるほど英語や異文化への抵抗感は増して行くものです。なので、より低い年齢で当たり前の様に母国語と違う言葉を使うことに慣れておくというのは今後どんどんグローバル化する日本の子どもにとっては絶対必須なことになって来ます。
経済的に余裕がないし時間もないということであれば、絶対に無理して英会話を習わせなきゃということではありません。でも、可能ならばぜひとも英会話を早いうちから習いに行かせてあげるべきです。英語に慣れる異文化に慣れるという観点から意味ないなんてことは絶対にありません。
変革する小学校からの英語教育対策
以前は小学校で本格的に英語を学ぶことはありませんでしたが、2020年の教育改革で小学校3年生から本格的に英語がスタートします。
また、国語を除くすべての教科で英語での授業も始まります。小学校の英語の授業で重要なのは「読み(リーディング)」「書き(ライティング)」ではなく、「話す(スピーキング)」「聞く(リスニング)」です。
本格的な英語教育が始まる前に幼児から英語を学ばせておくと子供にとってもよいですね。
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まとめ
幼児が英会話を習うのが意味ないんじゃないかと思われる理由を考えたうえで、母国語以外の外国語を日常的に使用することへの抵抗感をなくすと言う目的で幼児の早い時期から英会話を習いにいくことは意味があるということをお伝えしました。
現在の日本の幼児が生きるだろう将来は、二言語を使うバイリンガルはもちろん、三言語を使うトライリンガル、それ以上のマルチリンガルが求められる時代です。2020年の教育改革のそのもっともっと先を見据えて幼児期からの英会話のスタートぜひ考えてみて下さい。