休日公園に行ったら我が子と同じくらいの年中、年長くらいの幼児が上手に逆上がりをやっているのを見たら、親ならきっと少なからず焦るのではないでしょうか?まだ出来ない我が子の事を思い「大丈夫かなうちの子は?」と心配になるのではないでしょうか。
でも、そんな焦りや心配は全く必要のないものです。小学校に上がったって出来ない子は出来ないし個人差がありますから。全く出来そうになくて、本人も嫌がっているのに無理やりやらせるのとかはやめておきましょう。
でも、やっぱり我が子のためにも時間があるなら少しずつ練習していきたいなとかいう位の思いなら、ぜひとも応援したいと思います。まだ逆上がりが出来ないお子さんを少しでもサポートできる逆上がりのコツ、教え方について紹介していきます。
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肘を曲げ続けるための腕の力をつける
逆上がりを成功させるには、ずっと肘を曲げている必要があります。そのためには腕の力がある程度必要です。
ある程度と言いますが4歳児や5歳児なら相当必要ということになります。なのでまずは自分のお子さんがどのくらい腕の力があるのかを良く観察してみてください。
手っ取りばやく、自分が逆上がりをやって見せて真似させてみてもいいでしょう。全然全く体を持ち上げられずブランと鉄棒にぶら下がってしまうようだったら全く腕の力が足りないと考えた方がいいです。
腕の力が足りないと分かったら、棒を使ってするエクササイズとかを一緒にやってあげると良いでしょう。何か棒(ラップの芯とか)を大人の肩幅くらいの位置で左右の手で持って、いわゆる人間鉄棒みたいな感じに構えてあげる。高さは子どもの胸くらいの位置です。
子どもに棒を握らせますがこの時、逆手(手の甲が棒の下にして握る感じ)と順手(手の甲が棒の上にして握る感じ)を教えましょう。逆上がりの時はどちらでも構いませんが逆手の方が背筋力が使いやすいので力がうまく入ります。なので逆手で練習させてもいいでしょう。
それを自分の体に引き付ける練習をさせます。大人も力を入れます引き合う感じです。こんなことをやっているうちに腕の力がついてきます。勝負というより綱引きをするように楽しんでやってください。
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はじめの姿勢と視線と心得(肘はずっと曲げたまま)
いよいよ腕の力がついてきたら、実際に鉄棒で練習していきます。
まずスタートの姿勢ですがこれはとても大事です。「鉄棒の前に立って足をチョキにする」と教えてください。保育園や幼稚園でも足のグー、チョキ、パーのじゃんけんをやっていると思うので、そのチョキの姿勢で立つようにと教えます。これが出来ない子はいないでしょう。グー、チョキ、パーとじゃんけんをやったりして楽しんで教えてみてください。
次に「先に上げる足は後ろ足」だということを教えてください。チョキにした時に後ろに来る足です。前足からでは全然勢いがつず絶対に上がれません。「後ろ足を先に棒につける」と教えてください。これは大事なコツです。
次に後ろ足を振り上げる時の視線が大事です。斜め上を見ていないと勢いがつきません。「視線は斜め上」と教えるのですが斜め上が分からない幼児は沢山いるので、子どもの斜め上位の位置に大人が顔を持ってきて見つめてあげると分かりやすいです。「こっちを見て」と声をかけると良いです。
視線が下を向いたり、前を向いたりしていたら足をじろじろ見ることになり、結果的に足を上げたときに後ろに倒れないで足と顔がぶつかってしまいます。
つい足を上げるということで足に注目してしまいがちですが、必ず視線が斜め上になるように何度も練習してみてください。
そしてこれが最大のポイントになりますが、肘を曲げ続けるということです。棒をつかんでからは回り終わるまでずっと肘をまげ続けること。これには腕の力が必要になります。
もし肘を伸ばしていたら棒と体との距離が長くなってしまうので、ブラリとなった状態からまた肘を曲げて棒に体を近づけるのは難しいです。体重があればあるほど難しくなります。
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実際に回るときのポイント
いよいよ回っていきます。まずはチョキの後ろ足のひざを棒に近づける時のポイントを考えていきましょう。
まず後ろ足のひざは曲げずに伸ばしてください。「後ろ足のひざは伸ばします」。足が重いのでひざを曲げていたら棒にひざが着く前に体が下に落ちてしまいます。棒に後ろ足のひざがくっついて勢いがついたら曲げても回れますが、幼児のような初心者は最後まで後ろ足のひざは伸ばしたままの方が勢いがついて成功しやすいでしょう。
次に1・2・3の3で後ろ足のひざを棒につけるのがポイントです。3の時には体が斜めになって勢いがつくように、はじめは背中を少し支えたり押したりしてあげるといいでしょう。大人が「1、2、3」と声をかけてあげてください。
1・2の時は前足は曲げて軽く屈伸させます。そうすると自然に体が斜の姿勢になって勢いが付きやすいです。1で一回目の屈伸、2で二回目の屈伸という感じです。
「イチ、ニッ(ちょっとためて)サ~ン」、「イチ、ニッ、(ちょっとためて)サ~ン」と楽しくリズミカルに練習してみてください。
鉄棒の高さは胸の高さが逆上がりにはベスト
最後に成功しやすい鉄棒の高さですが、子どもの胸の高さがベストです、それより少し高いぶんにはやりにくくはなりません。
公園の鉄棒でちょうどいい高さのものがあればいいのですが、なかなかない場合もあると思います。もし徹底的に練習したいのであれば、高さを変えられる室内用の鉄棒を買うのも一つの手だと思います。
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まとめ
幼児の逆上がり成功のポイントはまずはホームポジションの徹底。棒を前にチョキの足で立って(姿勢)、視線は斜め上(大人がその位置で見つめる)、始から終わりまで意識させる心得(肘はずっと曲げたまま、後ろ足のひざは伸ばしたまま)。これをしっかり教えます。
実際に回っていくときのポイントは「1、2、3」の声掛けで「1・2」で前足を屈伸して体を斜めに「3」で後ろ足をひざを伸ばしたまま勢いよく振り上げてひざを棒にくっつける、あとは勢いで足を伸ばしたまま回る。これで成功です。
これを何度も根気よく一緒に練習してあげてください。苦手だったお子さんが出来るようになった時には逆上がりができたということ以上にお子さんは必ず成長していますよ。
そして、お母さんお父さんとやった、一緒にできたと思えることはお子さんにとって一生の宝になりますよ。お母さんお父さんにとってもですね。ぜひ、成功する日をイメージして楽しみながら頑張ってみてください。