美肌によいイメージがあるコラーゲンですが、生コラーゲンという名前を聞いたことがありますか。
生コラーゲンと普通のコラーゲンは違うのです。
生コラーゲンを配合した美容液が販売されています。美容液は集中的に肌をケアするのに最適なアイテムです。
では、生コラーゲン美容液にはどのような効果が期待できるのでしょうか。
コラーゲンって美肌によいの?
コラーゲンは骨、靭帯、皮膚の真皮層などに存在するタンパク質の一種です。
体を構成するタンパク質の30%ほどをコラーゲンが占めています。
体内のコラーゲンは三重らせん構造(生コラーゲン)をしています。三重らせん構造のコラーゲンは水分をため込む力や、体の各部を支える弾力があります。
皮膚の真皮層にはコラーゲンが存在し、肌の弾力やハリを支えています。ピーンとハリのある肌を支えているのは、コラーゲンといっても過言ではないのです。
一方、肌が乾燥をするのは皮膚表面の角質層の水分量が低下をしているからです。乾燥肌でもそうでない肌でも、真皮層に存在する水分量はほとんど変わらず、違いは角質層の水分量です。
本来角質層にはコラーゲンは存在しないのですが、水分をたっぷり抱え込む力のある生コラーゲンを角質層に届けることができれば、角質層の水分量が上昇することが期待できます。
生コラーゲンと一般的なコラーゲンの違いとは
一般的なコラーゲンを配合した美容液も販売されていますが、生コラーゲンと一般的なコラーゲンの違いは何でしょうか。
一般的なコラーゲンは分子量が大きいため、このままでは皮膚表面にとどまって角質層にまでは浸透しません。また、分子が大きいと水に溶けにくくもなります。
化粧品に一般的に配合されているのは加水分解コラーゲンです。加水分解コラーゲンは分子量が小さくなっており、水に溶けやすい性質があります。
加水分解コラーゲンよりもさらに分子量を小さくした成分が低分子コラーゲンです。加水分解コラーゲンは分子量1万前後ですが、低分子コラーゲンは500~1000程度です。分子が小さいため角質層にまで浸透することが期待できます。
しかし、加水分解コラーゲンも低分子コラーゲンも加工した細切れのコラーゲンのようなもので、生コラーゲンのような保水力は損なわれています。
一方、生コラーゲンは加水分解コラーゲンの600倍ほどの保水力を持っています。しかし、分子が大きなため角質層にまで届けることができません。
そこで、生コラーゲンをナノカプセルに巻きつけたフェース生コラーゲンという成分が開発されました。ナノカプセルは小さな分子なので角質層にまで届きやすく、ナノカプセルが浸透する際に生コラーゲンを一緒に引きずり込み、分子が大きな生コラーゲンを角質層にまで届けることができます。
フェース生コラーゲンの効果とは
角質層は角質細胞と細胞間脂質で構成されています。レンガ塀のような構造をしており、レンガ(角質細胞)をセメント(細胞間脂質)がつなぎとめています。角質細胞のすき間が細胞間脂質でたっぷりと満たされることで肌の潤いが保たれているのです。
乾燥している肌は角質細胞と角質細胞の間がスカスカです。
このスカスカになった部分にフェース生コラーゲンが届くことで、しっとりぷるんと潤った肌に近づくことが期待できます。
生コラーゲン美容液は保湿や美白などをサポートする美容成分を多く配合をしているので、肌悩みを集中的にケアすることにむいたアイテムといえるでしょう。
まとめ
コラーゲンは美肌によいというイメージがありますが、肌悩みの解決のためには悩みにあわせたコラーゲンの種類を選ぶことが大切です。
生コラーゲンは保水力の高いコラーゲンで、肌に潤いを与えることが期待できます。乾燥肌をサポートする成分です。