日本では赤ちゃんが生まれたあと数日間はママも一緒に産院に入院します。一般的な産院では初産婦さん(自然分娩の場合)で5日、経産婦さんで4日、帝王切開だと6日前後入院します。
産後の入院中は何をしていればよいのでしょうか。産後の過ごし方について紹介していきます。
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入院中は赤ちゃんのお世話に慣れる期間
まだ生まれたての赤ちゃんというのは、24時間体制で見守る必要がある期間です。
黄疸が出ていないか、赤ちゃんの異変に気付くためにも専門家が見守る必要があります。
また産後すぐのママは妊娠中から出産にかけて体力を消耗している時です。赤ちゃんのお世話をしたくても、難産だった、出血が多かったなど産後の回復次第では難しいこともあります。
そんな体力が回復していない中、慣れない赤ちゃんと二人での暮らしが突然始まってしまっては戸惑ってしまいますよね。入院中には赤ちゃんの管理は医師や看護師さんが行い、ママは授乳やおむつ替えなど最低限の育児をします。少しずつ赤ちゃんのお世話になれる時間でもあるのです。
経産婦の人でも、以前の出産から時間が経っているとお世話の仕方があいまいになっていることがあります。またその当時は常識だったことも、数年経つだけで育児の常識が変わっていたりします。
入院中は赤ちゃんの基本的なお世話、沐浴、授乳や調乳などについて指導を受けることができます。入院中に赤ちゃんのお世話に慣れておけば、いざ退院したあとも慌てる心配がありませんね。
ママの体調管理をする期間
安産のママからすると、入院中というのは退屈で早く家に帰りたいと感じるかも知れません。ですがママ自身が思っているよりも、出産というのはママの体への負担がかかっています。
どんな出産でも、ママの体は大仕事を終えたばかりということに変わりありません。子宮が順調に戻っているか、悪露が急に増えたりしていないか、帝王切開や会陰切開の傷口はどうかなど経過を見守る必要があります。
ママは赤ちゃんのお世話をしながら、体を労わることを最優先にしなくてはいけません。退院したらすぐに24時間の育児がスタートしますので、それに備えて体力を少しでも回復させたいですね。
産院で出される食事は栄養バランスも考えられていますので、体の回復のためにもきちんと食べるようにしてください。
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入院中に避けたいことは?
入院中は赤ちゃんのカンタンなお世話だけなので、まだ育児にも余裕があります。眠たくて起きられない時は赤ちゃんをナースステーションに預けてぐっすり眠ることもできます。
赤ちゃんが泣き止まないなど困ったことがあっても、すぐに頼りになる看護師さんがそばにいるだけで心強いですね。
個室に入院していると暇な時間を持て余すために、スマホやテレビばかり観てしまいがちです。
ですが入院中というのはしっかり体を休める時間です。産院で慣れないベッドや枕のせいで、寝つきが悪くなるママもいますが、スマホやテレビを観る余裕があるのなら眠れなくても目をつむって体を横にしておきましょう。
退院後は休みたくても自分のペースで休むことが難しくなります。寝貯めすることはできませんが、少しでも体力を回復しておきたいですね。
入院中からできる産褥(さんじょく)体操
出産後、少しでも体型を元に戻したい!と思うママは少なくはありません。
ママになってもキレイでいたいと思うことは、悪いことではありません。ですがまだ体はダメージを受けて傷ついている状態です。最低でも産後1ヶ月は安静にして暮らすことを心がけたいですね。
産後すぐからでもできるのが産褥体操です。これは産後のママの体の戻りをサポートする体操なので、一般的な運動よりも負荷の低い内容です。
産後すぐから行える体操ですので、寝てばかりで入院に飽きてきたママが赤ちゃんのお世話の合間に行うこともできます。
実際にやってみると思ったより体は疲れますので、早く体型を戻したくっても無理をしないで下さいね。慌てなくても、産後は普通の暮らしをしているだけでするする痩せてしまいます。
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産後の入院の過ごし方まとめ
赤ちゃんとママの体調管理のために、産後すぐに退院することはできません。
この入院中は無理をせずにゆったりと過ごすこと、赤ちゃんのお世話はできる範囲ですることが大切です。入院中にゆったりと過ごすことで、退院後に向けて少しでも体調を回復させて下さいね。