食物アレルギーを持つ子供が増えており、対応をする学校なども増えています。しかし、食事の基本は家庭です。
生活するうえでもっとも食事回数が多い場所は家庭です。そのため、家庭での対策が重要になってきます。
はじめて食物アレルギーの子供を持つと戸惑うこともあると思います。では、食物アレルギーに対してどのような対策をしていけばよいのでしょうか。
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食物アレルギーと思ったらまずは病院へ
「食物アレルギーかも」と思ったらまずは医療機関で検査を受けましょう。
自己判断で食物アレルギーと思われる食品を除去してしまうと、栄養バランスを崩す恐れがあります。
医療機関で食物アレルギーと判断されたら、必要最小限の食物除去をすることになります。
必要最小限の食物除去とは、医師の判断に基づいて、食物アレルギーの原因となっている食物だけを普段の食事から除去することです。食べても症状がでないものは除去しません。
また、食物アレルギー(例えば卵アレルギー等)と判断された場合、それを食べられるようになるために、大病院への紹介状を書いてくれる場合もあります。
また、乳幼児の場合は年齢が上がるにつれて耐性ができ、食べられるものの範囲が広がってくる可能性があるので、定期的に食物不可検査を行い食べられるものの種類を増やしていくことが大切です。
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アレルギーの原因物質を正しく判断
手作りの料理なら何を使っているのかわかるので、原因物質を除去することができます。
しかし、加工食品にはどのようなものが使われているのかわかりにくいです。そのため、加工食品を食べる際には十分な注意が必要になります。
袋や容器に入った加工食品は原材料のアレルギー表示が義務付けられています。
アレルギー表示が義務付けられている食品は、卵・乳・小麦・えび・かに・落花生・そばの7品目です。この7品目を特定原材料といいます。
オレンジや大豆などの20品目は特定原材料に準ずるものとして表示が推奨されています。
加工食品で気をつけたいことが食品添加物です。たとえば、卵殻カルシウムは「卵」と名前についていますが、鶏卵のタンパク質は含まれていないため除去する必要はありません。卵由来レシチンは卵アレルギーを持っている場合、除去する必要があります。レシチン、乳化剤と表記されていることもあるので注意が必要です。
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本人(お子さん)へしっかりと教育をする
食物アレルギーを持つ子供が言葉を理解し、コミュニケーションを取れるようになったら、
- 何の食物アレルギーを持っているのか
- どういったものを食べてはいけないのか
- 食べるとどのような症状がでるのか
などを教えることが大切です。また、何かを食べるときには周囲の大人にアレルギー物質が含まれていないか確認を取るように教えましょう。
家庭の食事で気をつけること
子供が食物アレルギーを持つ物質を大人は食べられる場合、加工食品などを自分たちが食べるように置いている場合がみられます。
子供が誤って食べてしまう可能性があるので、子供がアレルギーを持つ物質を含む食品は子供の手の届かない場所に置きます。
アレルギー対応の食事とそうでない食事を作る場合、本人用とそうでないものは、フタ付きの容器に入れたりラップをするなどして分けます。
シンクやテーブルの上は常に清潔を保つように気をつけます。アレルギー物質がこぼれており、口にしてしまう可能性があるからです。
アレルギー物質を含む食品が付着したゴミ袋なども本人が触れないように、ゴミの管理はしっかりと行います。
床に落ちた原因物質を鼻や皮膚から摂り込んでしまうことも考えられるので、清掃をこまめにして原因物質の除去に努めます。
家以外では友達の家でアレルギー物質を含む食品を食べてしまわないように、友達の親御さんにアレルギーのことを伝えておきます。
外食ではアレルギー物質を含まないか店員さんに確認を取りましょう。
多くの飲食店では、食物アレルギーであることを伝えると、全ての提供メニューの成分一覧表を提供してくれます。
メニュー一覧表の中には、材料の一部にアレルギー物質が使われているたり、アレルギー物質と同じところで調理しているなどのメニューもありますので、お子さんのアレルギーの度合いによっては注意が必要です。
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食物アレルギー対策のまとめ
子供はまだ自分で理解できず管理できない部分もあるので、周囲の大人が食物アレルギーに対する対策をしっかりと行っていくことが、本人が症状で苦しまないようにするためには大切です。
アレルギーの原因物質を除去することは慣れないうちは大変かもしれませんが、アレルギー対応食品も数多く登場しているので、食品に気をつけるように意識してみてください。