イデコ

将来への不安って、漠然としたものだからこそなかなか拭えません。
今は年金を払い始めた20代の方でも、「本当に年金がもらえるのだろうか?」と不安を感じる人が多いですよね。

コロナ禍で、今の暮らしや将来に不安を感じる今、お金のことを見直すタイミングとも言えます。

保険会社にも貯蓄性の高い保険がラインナップされています。保険なら控除にも使えるからと選ぶ人が多いのですが、将来のために備えるならイデコがオススメです。

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老後のためのお金は預金は不向き

老後のためにと思ってコツコツ貯めていても、予定通りにいくとは限りません。
結婚や出産、子どもの人数などによってお金がかかる時期も変わります。そのため老後のつもりで貯めていても、途中で使ってしまう可能性が高いです。

 

老後のためにお金を貯めるなら、完全に今の生活とは切り離して考えるべきです。
なぜなら現役のうちはお金が不足しても、借り入れたり、働いて補うことが出来るからです。
老後にはそのための時間も体力も残っていないかも知れない、という風に考えておくべきです。

老後まであと何年あるか考えてみよう

人によっては「老後」はいつからかは異なります。
会社を定年退職する年齢だったり、年金の受給開始年齢、リタイア後にばりばりまだ働いている人にとっては、何歳でも老後ではないかも知れません。

若いうちは想像しづらいですが、一番末の子どもが大学卒業して、最初の会社を退職する年齢以降を老後と考えてみて下さい。

すると、あと何年あるか、その年までにだいたいいくらお金を貯めておけばよいのかもイメージしやすくなりますね。

老後とそれ以外のお金は完全に別口座で管理する

計画的に出来る人を除いて、老後資金とそれ以外の資金は完全に別口座で管理するのが安心です。
自動積み立ての定期預金などは、老後資金に向いています。貯めるのが簡単で、引き出すのが手間な方法を選んでください。

普段はほったらかしにしておけて、いざという時にあると安心なのが老後のためのお金です。

老後資金に特化したイデコ

定期預金のメリットは、もし入用になった時に解約することができる点です。
でも貯め続ける自信がない人や、中途解約するリスクもあるので、誰にでも向いている方法ではありません。

金銭的にしっかりとした考え方を持っていて、計画的に進められる人は良いですが、そうではない人はもっと確実に貯める方法が向いています。

そこで選ばれているのが、イデコです。イデコとは個人型確定拠出年金のことで、現在は会社員から自営業者、専業主婦まで幅広く加入することが出来ます。
元々「確定拠出年金」というものはありましたが、以前は加入できる人が限られていました。

日本では年金制度がありますが、超高齢化社会が進む中、年金だけでは生活できないのではないかという不安も出てきています。
政府がそういったお年寄り全ての老後のサポートはできませんので、自分で老後資金を用意する手段としてイデコが選ばれるようになってきました。

イデコは自分で自分のために運用する年金制度

イデコは加入した年齢から60歳までお金を拠出し、そのお金を自分で運用し、60歳以降に老齢給付金として受け取ることができます。

 

原則として、60歳になるまでは資産として引き出すことができません。

つまり老後のためにと全力で積み立てるよりは、老後資金の一部はイデコ、一部は定期預金や保険、などといった風に分散投資していくことも必要です。

加入資格により限度額が異なる

 

イデコは加入資格の違いにより、毎月の拠出限度額も変わります。
公務員や会社員のうち企業型DCに加入している方などは月額1.2万円まで、専業主婦や企業型DCに加入していない会社員は月額2.3万円、学生や自営業者なら月額6.8万円までと決まっています。

毎月の掛け金額は最低5,000円ですので、仕事を全くしていない専業主婦でもやりくり次第では捻出できそうな金額ですね。

養老保険よりイデコの理由は?

 

老後のためというと養老保険を契約する人も少なくはありません。
わたしも、お金の知識が全くなかった20代の頃に養老保険に加入していました。現在も10年満期の同様の保険に加入はしています。

養老保険の特徴は満期の保険金と死亡保険金が同じ額なので、契約途中に亡くなった場合にも、満期が来た場合どちらにも対応してくれます。
貯蓄性の高い保険なので、中途解約すると元本割れするのが気になってしまいます。

保険なので年末調整で控除対象になりますが、旧契約なら最大5万円、新契約なら最大4万円までしか控除されません。

一方、イデコでは掛け金全額が控除対象となります。
月額2.3万円積み立てた会社員なら27.6万円の控除、月額6.8万円を積み立てた自営業者なら81.6万円の控除となるため節税効果で言えば比べ物にはなりませんね。

原則、中途解約はできないのがデメリット

イデコの最大のデメリットと言えるのが、中途解約ができないことです。
大抵の契約は違約金や元本割れをしても解約できるものですが、イデコに関してはそのルールがありません。その分、税制面で有利な制度なんです。

もし年を取るまでに入用になったらどうしたら良いのでしょうか?また掛け金が払えなくなったらどうしようと考えますよね。
失業、転職、病気などで拠出が難しい時には、「加入者資格喪失届」を出して一時的に拠出を止めることはできます。

でもその期間も手数料の支払いは続きますので、金額を変更して拠出額を減らすなどしながらも続けるほうが良いんです。

またお金が必要でもイデコから引き出すことはできませんので、イデコ以外にも流動性のある資金を用意することが大切です。

イデコは一部を定期にして運用するのがおすすめ

イデコは通常の証券口座のように、追加投資が出来ません。今のタイミングで買いだ!と思っても、拠出金以上の運用が出来ないのです。
そこでおすすめなのが、拠出金の何割かを定期預金にして置いていく方法です。

これなら、買いたいタイミングで定期預金から目当ての投資信託にスイッチングすることができます。

同様に利確をした時も慌てて他の商品にスイッチングするのではなく、一旦は定期預金に戻してから、ゆっくり商品選びをすると失敗も減らせます。
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イデコは自己責任で老後資金を作る手段

イデコでは拠出金を自分で選んだものに投資していきます。
証券会社、銀行によって用意された商品は異なります。イデコ専用に販売されている投資信託、定期預金が主な商品です。

投資信託は、日々値動きしますので損失が出ることも利益がつくこともあります。
運用中の利益は全て非課税となるのがメリットなので、ただ積み立てをするだけではなくスイッチングをしていくことも大切です。

損失が出るのが嫌なら保険のほうが良い

イデコは老後資金を自分で運用をする手段です。そのため、社会情勢次第では損失が出てしまうこともあります。
積み立て額より減るのは絶対嫌だ!という人にはあまり向いていません。

確実、堅実にいきたいのなら養老保険のほうが向いています。
ただこの場合には節税効果はあまり感じられませんが、利回りは定期預金よりは良いですので、老後のための資金作りをしたい人は問題はありませんね。

年齢に応じてスイッチングをする

拠出金全額を定期預金にすれば、イデコでもリスクを抑えた運用は可能です。
ですが運用中に手数料もかかるので、若いうちは多少リスクを取っていくことで少しでも利益を出してみるのも良いですね。

利益が何%出たら売却すると決めたり、社会情勢に合わせて商品の入れ替えをします。利益が出ても税金がかからないため、拠出金の範囲内で上手に運用すれば少しずつ増やすことが可能です。

20代30代のうちは積極的に運用しても老後まで時間がありますので、損失を取り戻すことも出来ます。50代頃から少しずつリスクのある資産から定期預金にスイッチングするのがおすすめです。

定期預金にすれば利益はほぼありませんが、節税効果だけは実感することができますし、給料が年齢と共に増えているのなら十分にメリットがあります。

 

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まとめ

老後のためのお金って、どんな方法が良いのかは迷いますよね。
イデコは老後資金を作る方法のひとつです。
ひとつに絞るよりは、いくつかの方法を組み合わせて備えていくと安心できますよ。

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