生まれたばかりの赤ちゃんはまだ首が座っておらずグラグラします。この頃はまだ首をしっかりと支えて横抱きをするのが基本です。
でも授乳後のゲップをさせる時や、抱っこ紐を使う時などにたて抱きをする機会もあります。
首座り前のたて抱っこはどうしたらいいのでしょうか。
目次
たて抱っこの時は首をしっかり固定する
赤ちゃんは成長と共に少しずつ首が安定してきます。生後まもなくは首がグラグラして怖いですが、方法さえ間違えなければたて抱っこをすることもできます。
まずは片手を赤ちゃんの背中に差し入れて、首と頭の後ろをしっかりと固定します。もう片方の手はお尻から腰を包み込むようにして、そのままそっとたて抱っこをします。首だけではなく体もまだ安定していませんので、慌てずにゆっくり姿勢を変えて下さい。
完全にまっすぐに抱っこすると、体を支えるのが大変ですし首がぐらつきます。
抱っこする人の胸元に赤ちゃんの顔が来るようにして、少し斜めにもたれかからせます。体が密着することで赤ちゃんも落ち着きますし、抱っこする人の負担も減ります。
慣れていない人は立って抱くと首がグラついた時に安定しませんので、ソファなどに座った状態からたて抱っこを始めたほうが安心ですね。
たて抱っこから寝かす時には?
たて抱っこしている状態から寝かせる時には、まずお尻から着地させるようにします。首すわりしていないと不安で頭から寝かせてしまいたくなりますが、頭が低くなると赤ちゃんもびっくりしてしまいますので気をつけて下さい。
首だけではなく、背中や腰がそり過ぎないように意識しながらそっと降ろしてあげましょう。体の姿勢をあまり変えないよう降ろすと、寝かしつけたあとの赤ちゃんを起こさずに済みます。
抱っこ紐を使う時にはどうするの?
生まれてすぐの頃でも、抱っこ紐を使うことができます。生まれて数ヶ月のうちは、横抱きのまま使える抱っこ紐が一番です。スリングなどすっぽりと赤ちゃんを包めるタイプもあります。
今はまだ首すわりしていない頃から使える抱っこ紐があります。でもまだ首がグラグラの時からたて抱っこで抱っこ紐を使うことにはメリットはありません。上の子を連れての移動でどうしても必要、など理由がある時以外は避けたいですね。
抱っこ紐を使って抱っこする時も、両手は常に使えるようにして赤ちゃんの頭を安定させるように気をつけて下さい。
また首すわり前は、密着することで息苦しくなっても顔を動かせません。赤ちゃんの口元が覆われていないか、常にチェックして下さいね。
長時間のたてだっこは避ける
首が座ってきたなと思っても、長時間のたて抱っこはオススメできません。赤ちゃんもたて抱っこのままでは負担が大きいです。
家事の合間にどうしても手が離せない時、移動でベビーカーが使えない時、ぐずって泣き止まない時などにたて抱っこはとても便利です。でも普段は、首をしっかりサポートできる横抱っこのほうが良いのです。
親が楽したいからたて抱っこをするのではなく、赤ちゃんの様子をじっくり見ながらたて抱っこをするようにしたいですね。
いつ頃から安心してたて抱っこができるの?
首が座る時期というのは、赤ちゃんによって個人差があります。生まれたての時は首がグラグラしていますが、少しずつ首がしっかりしてきます。
うつぶせで寝かせた時などに自分の力で頭を持ち上げるようになってきたら、かなり首が座ってきた証拠です。こんな様子が見られるようになってきたら、たて抱っこも少し安心できますね。
お風呂上りなど裸で体の様子がよく分かる時にうつぶせ寝にしてみて下さい。ぐっと頭を持ち上げるのが分ります。
赤ちゃんの首すわりがイマイチ分らない、という時には4ヶ月検診まで待ってみても良いですね。この時に成長度合いをチェックしてもらえますので、首すわりの判断もできます。
まとめ
日々生活していく中で、赤ちゃんは少しずつ自分の力で首を動かすようになります。個人差が大きいことなので、他の赤ちゃんと比較する必要もありません。
何ヶ月からなら安心というのではなく、赤ちゃんの変化を見守ってたて抱っこしていきましょう。