赤ちゃんにとってとても大切なドコサヘキサエン酸って知ってますか?「知りません」って人が多いですか?
じゃあ、DHAなら聴いたことがあるんじゃないですか?
母乳育児をしている授乳中のお母さんなら赤ちゃんの頭の良し悪しに関わるのではと気になっている名前かもしれません。
DHAは魚に含まれる油なのですが、DHAは生まれる直前の妊娠後期と1歳くらいまで赤ちゃんの、脳や網膜なんかが作られるために必須なのです。
このDHAは、不飽和脂肪酸のn-3(オメガサン)系(ω3)脂肪酸に含まれます。魚由来の油で成人でも体内で作ることは難しいのです。
DHAは、赤ちゃんにとっては頭を良くする以前に最低限人として必要な脳や目の機能を獲得するためにとても必用な栄養素です。なので、食べたり飲んだりして取り込んで行かなきゃなりません。
でも、赤ちゃんは生まれる前はもちろん、生まれて来てから暫くは母乳やミルクをお母さんからもらうしか栄養素を取り込む方法がありません。
もし、母乳育児をしていて授乳中のお母さんであれば、自分の食生活でDHAを充分に摂って還元してあげる必要があるのです。
魚の油なので魚を食べていればいいのですが、魚嫌いだったり食べる量にも限界ってありますよね。でも、赤ちゃんにとって絶対毎日不足しちゃ困るDHA。サプリメントで摂るのが確実な早道です。
それを知ってもらうために、まずは赤ちゃんにとって、いかにDHAが必要なのかを見て行きます。
赤ちゃんの脳神経系の発達にDHAは必須
赤ちゃんの脳神経系の発育は、お母さんの妊娠後期から出生後1歳くらいまでの間がピークになります。
出生児の平均的な脳の重さが350g位、6か月でに約660g位、1歳までに約950g位になると言われています。
脳細胞は出生時にほぼ揃っていて、その後数は基本的には増えません。脳の重量は、脳細胞の働きを助けるグリア細胞の増加と神経ネットワークの発達によって増加します。
神経ネットワークの発達というのは、脳細胞間で情報を伝える部分のシナプスの数が増えることです。
脳細胞間の情報交換の配線が増えるというイメージです。
シナプスの数はこの頃1秒間に4万個の速さで増えて行きます。
このシナプス膜の成分の35%がDHAなのです。
また、シナプスの膜にDHAが多ければ多いほど柔らかくなり、情報伝達もうまく行くようになり、脳を使って赤ちゃんが歩けるようになったり、コミュニケーション能力の基礎を身に着けたりするためにもDHAを摂取することは大事です。
赤ちゃんの脳の発育、発達にとってDHAが必要ということが分かったところで、どれくらい摂って欲しいかという所を見て行きます。
赤ちゃんの脳の発育のためにDHAはどれくらい必要か
妊娠後期から出生後ミルクや母乳で育つ時期の赤ちゃんにとってのDHA摂取量は、日本の厚生労働省の基準(日本人の食事摂取基準)では、妊娠中や授乳中のお母さんの摂取目安量、これぐらい摂って欲しいという、DHAを含むn-3(オメガサン)系(ω3)脂肪酸全体で一日1.8gです。
カツオとかアジ、サケなんかを焼き魚とかでよく食べるようであれば意外と簡単に摂取できます。
和食メインの食卓であれば、DHAが妊娠中、授乳中のお母さんに不足することもなかったのですが、最近の食卓事情は明かに変わってきています。
今も昔も変わらないのは赤ちゃんにはDHAが必須だということです。魚嫌いとか魚料理は面倒くさいとか、魚が食卓に登場しない事情があるのであれば、サプリメントに頼るのは赤ちゃんを助ける早道です。
でも、魚を食べるのと同じ様にサプリメントを摂るだけで母乳からDHAがちゃんと赤ちゃんに届くのかどうが不安ですよね。そこは大丈夫です。
サプリメントでもちゃんとDHAが母乳に反映されます
魚をあまり食べない出産後の母乳育児中のお母さんに数カ月、350mg/日のDHAを含むサプリメントを毎日飲んでもらい、サプリメント摂取前後の母乳を分析して比較したところ、母乳脂質中のDHAの割合が約1.5倍に増加したという信頼出来るデータがあるのです。
だから、魚嫌いなのに魚を食べろとか、三枚おろしを勉強しましょうとかは言いませんので、手っ取り早く赤ちゃんのためにDHAのサプリメントを利用してください。
まとめ
DHAは妊娠後期から1歳位までの赤ちゃんの脳や目の発育発達に必要不可欠な油です。魚由来の油なので毎日魚を食べているなら不足することはありませんが、そうでもなければすぐに不足してしまいます。
それを簡単に補えるのがサプリメントです。
油のサプリメントなので、見た目がまるで宝石のように透明だったりしてちょっと始は抵抗があるかもしれませんが、ぜひ利用して赤ちゃんの脳や目の発達を助けてあげて下さい。
赤ちゃんがどんどん成長し、中学生、高校生、大学生なったとき、脳が爆発的に発育することは殆どありません。でも、その頃が一番頭の良し悪しとか気になる所になりますよね。その時にはお母さんは殆ど我が子の脳細胞について手の施しようがないのです。
手を差し伸べられる妊娠後期から1歳位までの間、努めてDHAを胎盤から母乳から供給してあげるように出来ることをやりましょう。